Pluto Discovered
太陽系のはずれで見つかった「未知の天体」
1930年、太陽系の彼方でひっそりと輝く小さな天体が発見されました。それが冥王星です。現在では「準惑星」に分類されていますが、その発見は20世紀天文学の大きな出来事でした。
惑星Xを探せ ― 発見までの道のり
冥王星発見のきっかけは、「まだ見ぬ惑星が存在するのではないか」という予測でした。
19世紀、天王星の軌道にわずかな乱れがあることが観測されました。その原因として未知の惑星の重力が考えられ、実際にその計算をもとに海王星が発見されます。この成功体験から、「さらに外側にも惑星があるはずだ」と考える天文学者が現れました。
アメリカの天文学者パーシヴァル・ローウェルは、この未知の天体を「惑星X」と名づけ、1900年代初頭から観測を続けました。しかし彼の存命中に発見されることはありませんでした。
クライド・トンボーの地道な努力
転機が訪れたのは1929年。ローウェル天文台に雇われた若き観測助手、クライド・トンボーが捜索を引き継ぎました。
トンボーは「ブリンク・コンパレーター」という装置を使い、同じ場所を撮影した2枚の写真を交互に見比べました。恒星は動きませんが、太陽の周りを公転している天体はわずかに位置がずれます。その微妙な違いを目で探す、非常に根気のいる作業でした。
そして1930年2月18日、ふたご座付近の星の中にわずかに動く光点を発見します。追加観測の結果、それが新しい太陽系天体であることが確認されました。
発見は1930年3月13日に正式発表され、世界的なニュースとなりました。
「冥王星」という名前の由来
新天体の命名は国際的に注目されました。
最終的に採用された「Pluto(プルートー)」という名称は、イギリスの11歳の少女ヴェネチア・バーニーが提案したものです。ローマ神話の冥界の神の名であり、太陽から遠く暗い世界にふさわしいと考えられました。
また、Plutoの頭文字「P」と「L」は、惑星Xの提唱者パーシヴァル・ローウェル(Percival Lowell)のイニシャルにも一致していました。
惑星から準惑星へ
発見当初、冥王星は太陽系第9惑星として広く受け入れられました。しかしその後の研究で、冥王星は非常に小さく、月よりも小さい天体であることが分かります。
さらに1990年代以降、冥王星と似たような天体が海王星の外側(カイパーベルト)で次々と発見されました。2005年には冥王星と同程度、あるいはそれ以上の大きさをもつエリスが見つかります。
この状況を受け、2006年に国際天文学連合(IAU)は「惑星」の定義を見直しました。その結果、冥王星は「準惑星」に再分類されることになります。
この決定は世界中で大きな議論を呼びましたが、冥王星の歴史的意義が失われたわけではありません。
小さくても特別な存在
2015年にはNASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」が冥王星に接近し、初めて詳細な画像を地球に送りました。そこには氷の山脈やハート形の地形など、想像以上に多様で活発な世界が広がっていました。
冥王星はもはや「ただの小さな天体」ではありません。太陽系の成り立ちを探るうえで重要な存在であり、今もなお研究が続けられています。
・未知の惑星を予測する理論
・地道な観測作業
・若き観測者の努力
これらが結びついて実現した科学史上のドラマでした。
惑星から準惑星へと立場は変わりましたが、冥王星が私たちに与えた驚きとロマンは変わりません。太陽系の果てに輝く小さな世界は、今も私たちの想像力をかき立て続けています。

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